主催者おすすめビジネス書~その3~
少し前に、最近あまり印象に残るビジネス書に出会えないと書いたばかりですが…。
売れた本を数冊、ブームが少し落ち着いてから、手に取ってみたら、とても面白かったです。
売れるには、ちゃんと理由があるのね、と納得した二冊をご紹介します。
●だから、居場所が欲しかった。~バンコク、コールセンターで働く日本人~ (著:水谷 竹秀)
紆余曲折を経て、バンコクのコールセンターで働くことになった人々を追ったルポ。
「英語もタイ語も不要、日本語でマニュアル化された業務をこなすだけの作業」で生活できる賃金が稼げる。
バンコクの日本人社会にもヒエラルキーは存在します。
大手企業の駐在員などをピラミッドの頂点とすると、コールセンターで働く人々は最底辺です。
一見、楽な仕事に見えますが、コールセンターの離職率は非常に高いです。
職を辞めても次の仕事がすぐに見つかる手軽さと、女性がゴーゴーボーイというバーで男性を買うことが多いこと。
その2点にとても驚きました。
自分も彼らのようにレールを外れる保証はない。
日本人の多くがおそらく感じる問題を、とても読みやすく書かれている一冊でした。
●新世界 (著:西野 亮廣 )
実業家でありお笑いコンビ・キングコングの西野さんの著書を、初めて読みました。
一貫した主張は、“お金よりも信頼の有無”が大切な貯信時代ということ。
古本屋では買取価格がつかないマーカーを引かれた本。
印象的だったのは、そのしるしが付加価値とされ、高値で取引される“しるし書店”というビジネス。
確かにプロ野球のイチロー選手がマーカーを引いた本であれば、どこに注目したのか知りたい思う人は多いです。
途中、コミュニティー時代の話でオンラインサロンの紹介がやや長いのですが、著者の文体が柔らかいので読み進めることが苦に感じません。
読書会もひとつのコミュニティ形成です。
大規模なプロジェクトやイベント構想はありませんが、会を主催咲いている身としては勉強になりました。
だいぶかけ離れたような印象の2冊を紹介しました。
いずれも自分の人生をこの後どうしたいのかを考えるうえで、手に取てよかったです。
最近、ビジネス書よりの読書会には足が遠のいていました。
久しぶりにそういった読書会に参加をしたくなりました★☆★