【開催報告】第62回ごきげんな読書会※課題本『白夜行』※

2022年12月25日(日)第62回ごきげんな読書会を開催しました。

参加者5名(男性2名・女性3名)で、初めての課題本読書会でした。
課題本は、東野圭吾著『白夜行』でした。

本作品は、主催者が人生で初めて同じ本を三冊買った本(実家用・一人暮らしの家用・人に貸す用)でもあり、初めて参加した読書会で紹介した思い入れのある小説です。
入りは、高校生の時にみたTBSドラマ(綾瀬はるか&山田孝之が主役)でドハマりし、そこから原作を読み、映画(堀北真希&高良健吾が主役)も見て、偶然にも12月はAmazonプライムビデオで韓国版映画も配信されていたので、前日に滑り込み視聴しました。

白夜行読書会

当たり前ですが、集合写真全部白夜行です!


今回小説のみ読んだ方が二名、映像作品までみているの三名だったので、それぞれの見方、感想、疑問が出てきて面白かったです。

例えば…

〇雪穂の最終目的・ゴールは何?
→周囲の人々を不幸にしまくってまで、彼女が手に入れたかったものは何なんでしょうか?
 これは亮司ともう一度太陽の下を歩くため、というのが映像視聴組のそうであって欲しい気持ちがあります。


〇雪穂と亮司の人を支配する方法が、毎回性的暴行の一辺倒なのはなぜ?
→狭い世界で生きてきた二人は、他人を支配する方法をそれしか知らず、決して東野圭吾氏のトリックワンパターンではありません。(こういった評論があるのも知らなかったです!)


〇江利子って襲われるほど何かしたとは思えないけど…
→大学生になり、初めて恋をした相手が、まさかの育ちの良さを察知して江利子を選んだ。自分に何の疑いも持たずに憧れの親友としてくれていた、江利子への嫉妬が爆発した瞬間ですね…。


〇松浦はなぜ殺されたの?なぜ殺されるタイミングが意外と遅かったのか?
→松浦は亮司の子供時代を知っていて、いつまでも子供だと思って舐めていた部分があった。
 だからずっと“亮ちゃん”と呼び、見くびっていた。
 父親殺しの犯人だとわかっているのに秘密にしていたのは、最後の切り札として取っておきたかったから。
 亮司も秘密を握られている以上、強く出れなかったが、最後に雪穂と天秤に掛けた時に守るのは言わずもがな。


〇現在ドラマ化するなら雪穂は誰?
→広瀬すずさん、松岡茉優さん、吉川愛さんなどがあがりました。
 美人で影があり17歳~26歳位までを違和感なく演じるのは難しいうえ、綾瀬はるかさんがハマリ役すぎたので…。


〇雪穂と亮司は実際にはどれくらい会っていたのか?
→実際に二人の肉体関係はあったの?など、この視点で考えたことがなかったので、皆様の意見が面白かったです!



上記はほんの一部で、他にも映像をみていないので、小説としては、笹垣が刑事の執念で生涯かけて二人を追うハードボイルド作品として読んでいた方もいて、そういう読み方があるのか!と、目から鱗でした。
どうしても、主催者はドラマから入いったので、ここで 笹垣 出てこないでよー、とか、もうほっといてくれ、しつこいなぁ位に思っていたので…。


初めての課題本読書会。
開催告知を出したときは、クリスマスに読書会?課題本が長編すぎる(800P超え)、クリスマスなのに課題本が暗い、などなど様々な意見が出ましたが、何とか開催できました。
一度は満席になったのですが、複数人のキャンセルが出たのは少し残念ですがその分皆様と自由に意見交換できました。

本日の読書会で、2022年の全てのごきげんな読書会の開催日程は終了しました。

2023年のごきげんな読書会は、 1/15(日)・1/29(日) を予定しております。
1月15日(日)は既に満席につき、キャンセル出次第、再募集をさせていただきます。

お申し込みは、以下フォームからお願い致します。
⇒⇒⇒⇒https://gokigenna.com/sample-page/


通常読書会と並行して、課題本やテーマ読書会など、新しいことも少しずつ企画していきますので、来年も皆様の参加お申込みをお待ちしております。